夫婦で住宅ローンそのリスク
京都伏見の不動産会社プラスホームかやまです。
最近は共働きが当たり前の時代なのでご夫婦の収入を元に資金計画を考え、実際に組むケースも多くあります。
実際に私どもへのご相談もご夫婦の収入の合算でどれくらい組める?というご質問も多くあります。
ただ、私たちはそこで一度「待ってください!」と立ち止まっていただきます。(ケースによりますが)
ご夫婦の収入を合わせることでより多くの住宅ローンを組むことが出来るのでより予算をかけてより素敵なお家に住む夢が広がります。それは良い事だと思います。
ただ、残念ながらそこに潜むリスクがあります。
いやな言い方ですが離婚する場合のリスクがあり、そこに目を背けるのではなく、もしなったらと考えないといけません。
いや、ウチは大丈夫だよ。と思われているかもしれません。大半の方がそうだとは思いますが、実際、私どもにお家を売りたいとご相談いただくケースで最近は急速に離婚するから売りたいというケースが増えてきました。しかもそのようなケースは大体購入してから1~3年ぐらいが多いように思います。理由はご夫婦の問題なので色々とあるでしょうが、残念ながらこのケースは思っておられる以上に多いです。
もし仮にご夫婦でローンを組んでおられる場合、ご夫婦に住宅ローンの返済義務がありますので少し話がややこしくなります。
特にお二人名義で新築住宅を買ったときは注意が必要です。お二人名義ということはお二人の収入で支払っていけると考えて組まれています。しかしながら離婚されれば支払い義務はお二人にありますが実際は住まない方が支払うことは無いかと思いますので、お一人でのローンの支払いが厳しくなります。結果、やはり売ろうとなるのですが、お家は買って住んだ瞬間に中古となります。この時が一番価値が下がるのです。先ほども言いましたように一番多いと思われる買ってから1~3年後に離婚したから売ると言ってもなかなか住宅ローンの残りと同じ金額では売れません。つまり赤字覚悟となります。
お一人名義であれば、最悪売れなくてもそのまま、住み続ければいいのです。(実際は住み続けるのはイヤだと言う方が多いですが)
また、離婚を考えることは無くても、例えばお子様が生まれたときに奥様は産休を取らざるを得ません。すぐに復帰できればいいのですがそう簡単にはいきません。また、復帰できずに次の就職を考えなければいけないケースもあるかもしれません。
ご夫婦の収入を合わせる(合算する)ということはより大きな住宅ローを組めます。そこだけ見れば素晴らしいことなのですが、先々を考えた場合、あまり夫婦の収入を合算して住宅ローンを組むことを私たちは基本的には勧めていません。
そうでなく、例えば奥様を保証人として、基本は余力として考え、いざというときの保証にする。(それでも借入れ金額をを上げてくれる方法もあります)など、全力で家を買うのではなく、常に余力を残す考え方もひとつだと思います。色々な考え方、方法がありますのでぜひご相談ください。
ちなみに私は一人の名義でローンを組んでおりますが離婚を突きつけられるかもしれないリスクからは目を背けております・・・
本日もご覧頂き誠にありがとうございます。
にほんブログ村